【2026年版】議事録AI 10ツール徹底比較
機能・価格・セキュリティで選ぶ
AI議事録ツールの市場は急成長を続けており、2026年現在、国内外合わせて数十のサービスが存在します。リモート会議が定着した今、「会議の記録を自動化したい」「議事録作成の工数を減らしたい」というニーズはほぼすべてのビジネスパーソンに共通するものとなりました。
しかし、ツールごとに音声認識の精度、対応言語、料金体系、そしてセキュリティポリシーが大きく異なります。特に企業利用においては、会議音声という機密性の高いデータをどこに保存するかが重要な判断基準になります。
この記事では、主要な議事録AI・文字起こしツール10選を価格・精度・データポリシー・言語対応・連携機能の5つの軸で徹底比較します。ツール選定の参考にしてください。
議事録AIを選ぶ5つの軸
月額料金
無料プランの有無、有料プランの価格帯を確認します。ユーザー単位課金かチーム単位かも重要です。
音声認識の精度
特に日本語の精度は英語と比べて差が出やすいポイントです。専門用語や話者分離の精度も確認しましょう。
データポリシー
会議音声はビジネスの機密情報を含みます。サーバーへの保存有無、データの保持期間、第三者提供の有無を確認してください。
対応言語
日本語メインか、多言語会議にも対応が必要かで選択肢が変わります。
外部連携
Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsとの連携方法、Slack・Notionへの出力対応などを確認します。
議事録AI 10ツール比較表
| ツール名 | 月額料金 | データ保存 | 日本語精度 | 無料枠 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Kotonoha | ¥980/月 | データ非保持 | ◎ | 月3回 | ブラウザ完結・データ非保持AI |
| Notta | ¥1,317/月 | AWS保存 | ◎ | 月120分 | 58言語対応・アプリ+Web |
| AI GIJIROKU | ¥1,500/月 | 国内サーバー保存 | ◎ | 月100分 | 日本語特化・Zoom連携 |
| tl;dv | $18/月 | クラウド保存 | ○ | 月10回 | Zoom/Meet/Teams連携・GPT-4 |
| Otter.ai | $8.33/月 | クラウド保存 | △ | 月300分 | 英語特化・プライバシー訴訟中 |
| Fireflies.ai | $10/月 | クラウド保存 | ○ | 制限あり | ボット参加型・多連携 |
| Tactiq | $8/月 | クラウド保存 | ○ | 月5回 | Chrome拡張・手軽 |
| Fellow | $7/月 | クラウド保存 | △ | 制限あり | PM向け・アジェンダ管理 |
| Sembly AI | $10/月 | クラウド保存 | ○ | 月60分 | CRM連携・独自+GPT |
| CLOVA Note | 無料 | LINE保存 | ○ | 完全無料 | モバイル中心・日韓特化 |
※ 料金は2026年3月時点の公開情報に基づきます。最新の料金は各公式サイトをご確認ください。
各ツールの詳細レビュー
1. Kotonoha — ¥980/月
Kotonohaの最大の特徴は「データ非保持(Data Zero)」アーキテクチャです。音声データはブラウザ内で処理され、サーバーに一切保存されません。高速な音声認識AIと要約AIを組み合わせ、日本語精度も高水準です。ブラウザだけで完結するため、アプリのインストールが不要な点も導入ハードルを下げています。一方、オフライン利用やモバイルアプリは未提供です。
2. Notta — ¥1,317/月
日本市場で高いシェアを持つNottaは、58言語に対応する多言語対応が強みです。Web版とスマートフォンアプリの両方で利用でき、リアルタイム文字起こしにも対応しています。日本語の精度も安定しており、国内企業での採用実績が豊富です。ただし、音声データはAWSクラウドに保存されるため、セキュリティ要件が厳しい企業は事前確認が必要です。
3. AI GIJIROKU — ¥1,500/月
オルツが提供するAI GIJIROKUは、日本語に特化した独自AIエンジンを採用しています。Zoomとの連携が特に強力で、会議中のリアルタイム文字起こしから議事録生成までシームレスに行えます。データは国内サーバーに保存されるため、海外サーバーへのデータ送信を避けたい企業に適しています。料金は比較的高めですが、日本語精度では高い評価を得ています。
4. tl;dv — $18/月
tl;dvはZoom、Google Meet、Microsoft Teamsの3大ビデオ会議ツールすべてに対応している点が最大の強みです。GPT-4ベースの要約エンジンにより、会議のハイライトやアクションアイテムを自動抽出できます。CRM連携やSlack通知など外部ツールとの統合も充実しています。日本語精度は実用レベルですが、日本語特化ツールと比べるとやや劣る場面があります。
5. Otter.ai — $8.33/月
英語の文字起こしではトップクラスの精度を誇るOtter.aiは、月300分の無料枠が魅力です。話者分離の精度が高く、英語での会議が中心の方にはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。ただし、日本語対応は限定的で精度も高くありません。また、2025年以降プライバシーに関する集団訴訟が進行中であり、データの取り扱いについては注意が必要です。
6. Fireflies.ai — $10/月
Fireflies.aiはAIボットが自動的に会議に参加し、録音・文字起こし・要約を行う方式です。ユーザーが特別な操作をする必要がなく、自動化の度合いが高い点が評価されています。Zapierとの連携により多様なワークフローを構築できます。一方、会議に「知らないボットが参加する」ことへの心理的抵抗を感じる参加者もいるため、事前の周知が推奨されます。
7. Tactiq — $8/月
TactiqはChrome拡張機能として動作するため、導入が非常に手軽です。Google MeetやZoomの会議画面上で直接文字起こしを確認でき、GPTベースの要約機能も備えています。個人利用やスモールチームには十分な機能を提供します。ただし、Chrome拡張という性質上、ブラウザ以外の環境では利用できません。
8. Fellow — $7/月
Fellowはプロジェクトマネジメント寄りのツールで、議事録AIに加えてアジェンダ管理やアクションアイテムのトラッキング機能を備えています。会議の前後のワークフローまでカバーしたい方に適しています。英語中心の設計であるため、日本語での利用には制約があります。
9. Sembly AI — $10/月
Sembly AIは独自の音声認識エンジンとGPTを組み合わせたハイブリッド方式を採用しています。CRMとの連携が強みで、営業チームが商談の記録・分析に活用するケースが多いです。多言語対応しており日本語も使えますが、日本語特化ツールと比べると精度はやや落ちます。
10. CLOVA Note — 無料
LINE系列のCLOVA Noteは完全無料で利用できる点が最大の魅力です。モバイルアプリ中心の設計で、対面会議の録音・文字起こしに適しています。日本語と韓国語に特化しており、カジュアルな用途には十分な精度です。ただし、データはLINEのクラウドに保存され、ビジネス向けの高度な連携機能は限定的です。
用途別おすすめツール
| 重視するポイント | おすすめツール | 理由 |
|---|---|---|
| セキュリティ重視 | Kotonoha | 唯一のデータ非保持アーキテクチャ。音声がサーバーに残らない |
| 多機能・連携重視 | tl;dv / Fireflies.ai | 3大会議ツール対応、CRM・Slack連携が充実 |
| コスト最優先 | CLOVA Note / Kotonoha | CLOVA Noteは無料、Kotonohaは¥980で高機能 |
| 英語会議中心 | Otter.ai | 英語精度はトップクラス。ただしプライバシー訴訟に注意 |
| Zoom特化 | AI GIJIROKU | Zoomとの深い統合、国内サーバー保存で安心 |
よくある質問
Q. 議事録AIのセキュリティリスクは?
多くのツールは音声データをクラウドサーバーに保存します。これは音声データの漏洩リスクや、AIモデルの学習データに利用されるリスクを伴います。機密性の高い会議では、データ保存ポリシーを事前に確認することが重要です。
Q. 無料ツールと有料ツールの違いは?
無料ツールは利用時間や回数に制限があるケースが多く、要約機能や話者分離の精度でも差が出ます。チームでの本格利用であれば、有料プランの検討をおすすめします。
Q. 日本語の精度が高いツールは?
日本語に特化して開発されたKotonoha、Notta、AI GIJIROKUの3つが精度面では安定しています。海外製ツールは英語での精度は高いものの、日本語では認識精度が下がる傾向にあります。
まとめ:自社に合った議事録AIを選ぶために
議事録AIツールは、それぞれ異なる強みを持っています。多機能を求めるならtl;dvやFireflies.ai、日本語精度を重視するならNottaやAI GIJIROKU、コストを抑えたいならCLOVA Noteが候補になります。
そして、会議データのセキュリティを最優先に考えるなら、音声データをサーバーに一切保存しない「Data Zero」のアプローチを採用しているツールを検討する価値があります。会議内容は企業にとって最も機密性の高い情報の一つだからです。
まずは各ツールの無料プランを試し、自社の会議スタイルやセキュリティ要件に合ったものを見つけてください。